田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が夜に外出して泥酔し、27日に鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)から厳重注意を受けた。芝田山広報部長(元横綱大乃国)が28日、明らかにした。田子ノ浦親方は居酒屋風の店内で眠っている写真がネット上で拡散されていた。協会が新型コロナウイルス感染症対策のガイドラインを作成し、力士や親方ら協会員は基本的に外出禁止で、不要不急の外出をしないよう定めている中、不適切な行動と判断された。

電話取材に応じた同広報部長は、田子ノ浦親方が外出した時期については「本人が場所中かどうか分からないと言っている」と説明。新型コロナウイルスの抗原検査は陰性だった。同広報部長は「弟子を抱える師匠が泥酔状態で写真を撮られネットに載せられてしまうのは不適切なこと」と語気を強めた。

休場した東前頭5枚目阿炎と幕下以下の力士1人が、場所前から複数回キャバクラに行っていたことが明らかになった矢先のことだった。接待を伴う場所ではなかったが、同広報部長は「泥酔はまずい。はなっからこういうことではどうすればいいんだよと。自覚がない」とあきれていた。