大相撲秋場所を全休した横綱白鵬(35=宮城野)が18日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に3日連続で参加し、順調な調整ぶりをアピールした。

モンゴル出身の前頭霧馬山を相手に、相撲を取る動きを計10度確認。前日17日よりも踏み込みの強度も上がり、右四つで体を入れ替える動きや、寄り返す場面もあった。

8月に内視鏡手術を行った右膝の回復を印象づけ「だんだんと不安がなくなってきたかなという気がしますね」と納得顔。合同稽古は前半の3日間が終わり、20日から後半3日間が行われる。白鵬も20日から申し合いを再開させる方針で「ペースを上げられればいい」と話した。

前半3日間では秋場所後に昇進した正代と貴景勝の両大関が連日、白熱した三番稽古を展開している。目の前で切磋琢磨(せっさたくま)する2人に白鵬も「まだペースを上げるのは早いと思うけど、その中で自分たちの持ち味を出しているんじゃないか。押して貴景勝、残して正代というね」と評価した。