大阪のファンに相撲を忘れられないで良かった-。有観客では3年ぶりの大阪開催となった春場所をスタートさせ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も感慨深げだった。

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2年前の春場所は無観客での大阪開催。報道陣の電話取材に応じた八角理事長は、その2年前、初日の協会あいさつを無人のエディオンアリーナ大阪で行ったことを振り返り「あれはあれで緊張したけど(この日とは)全然違う」と拍手を受けた土俵での協会あいさつに感謝。大阪のファンに「本当に(開催を)待っててくれた、という感じで今日も相当(観客は)入っている。ありがたいこと」。昨年3月の春場所は東京開催だったこともあり、大阪のファンに大相撲を「忘れられないで良かったです」と、あらためて喜びを実感した様子。2月に幕内力士の半分以上がコロナに感染したが「早い段階で場所前でなかったから」とマイナスにはとらえなかった。引き続き「手洗い、うがいと感染対策はしっかり、油断しないでやっていく」と協会トップとしての言葉も忘れなかった。