AKB48が、グループ結成10周年を迎えた。東京・秋葉原のAKB48劇場では、現役と卒業生を合わせた総勢171人のメンバーで「AKB48劇場10周年記念特別公演」を開催。来年3月に卒業が決まった高橋みなみ(24)から横山由依(23)に、リーダー職のグループ総監督の引き継ぎ式も行われ、新しい10年がスタートした。
3652日の道のりを歩いた先には、誰も想像ができなかった景色があった。この夜のヒロインは、かつての大エース前田敦子(24)や大島優子(27)でも、10年を引っ張ってきた高橋でもなかった。10年前は、AKBとまったく関わりのなかった新総監督の横山だった。
横山 AKB48のライバルはAKB48です。私たちが最も越えなければならない目の前の大きな壁は、今までのAKB48だと思いました。
公演のフィナーレ前に行われた総監督の継承式で、高橋からグループを引き継ぐと、偉大な先輩たちを前に究極の誓いを立てた。
都内で行われた2日前の記念祭。横山は8年前にAKB48の未来を信じて、10周年公演のチケットを手に入れていたレジェンドファン500人と卒業生の再会を目撃した。「私の憧れたAKBがあった」。感動し触発された。
横山 たかみなさんたち先輩方の歴史に負けない、すごい新しいAKB48を作っていきたい。10年後に「ずっと応援して良かった」と思ってもらえるようなグループにしていきます。だから、皆さん、私たちのことを支えてください。私たちのレジェンドファンになってください!
泣いて懇願した。観客わずか7人の劇場初公演から東京ドームまで駆け上がった先輩たちが、いかに偉大でドラマチックかを知った上で、自らにハッパをかけた。高橋に「スピーチが苦手な横山を、ちょっと心配してた自分がバカだった」と言わしめ、篠田麻里子(29)や大島ら敬愛する先輩たちを涙ぐませた。終演後に気持ちを明かした。「初めてちゃんとしゃべれた。今日はちゃんとしないと、たかみなさんが安心して卒業できないから」。
大ヒット曲「ヘビーローテーション」や「フライングゲット」の余韻も吹き飛ばし、スターだった先輩方を従え、堂々の初仕事。新しい10年に向けて、大きく力強い1歩を踏み出した。【瀬津真也】

