5月31日に投票が始まった第8回AKB48選抜総選挙(18日開票)の速報結果が1日、発表された。

 速報発表のサプライズは最後の最後に訪れた。暫定選抜メンバーが読み上げられるたび、衛星中継で結ばれた全国の劇場から、どよめきが起きた。

 昨年は80位にすら入れなかったメンバーが、速報ながら選抜に名を連ねた。総選挙初ランクインを狙うAKB48川本紗矢(17)が15位で呼ばれると、AKB48劇場に波乱の予感が漂う。14位で呼ばれたNMB48沖田彩華(20)は過去5年で全て圏外だった。劇場公演の陰の立役者の躍進は、名前が検索サイトのトレンドランク入りする大反響。沖田はツイッターに「皆さん熱すぎる!!すごいよ!!夢のようです」とつづった。

 13位のAKB48大島涼花(17)は昨年、圏外で悔し涙を流した。それだけに、壇上で発表を聞くと、口に手を当てて驚いた。渡辺麻友からおなかにパンチされるジェスチャーで祝福されると「やったぁ」とガッツポーズした。さらに3年連続ランク外、選抜経験ゼロのSKE48竹内彩姫(16)が1ケタ順位の9位で呼ばれた。うれし泣きしながら家に帰ったという竹内は「私のために頑張ってくださってる皆さまお身体に気をつけて下さいね」とグーグルプラスでファンを気遣った。

 前年圏外から暫定選抜に入った4人のうち、川本を除く3人は昨年、速報では圏内だった。今年は速報からファンが強力に背中を押した。ファンと勝ち取った好結果だった。

 4月に高橋みなみが卒業し、48グループは横山由依総監督の新体制に移行した。そんな中、昨年圏外から選抜圏内に入ったメンバーは、4人とも20歳以下だった。多くの人気メンバーが去っても、時代は新星を求め、ファンはダイヤの原石を探し続けている。