NMB48創設メンバーの岸野里香(22)が15日、大阪・NMB48劇場で行われたチームN「ここにだって天使はいる」公演で卒業した。岸野に涙はなく、ボケあり、笑いありと爆笑でサヨナラ。ファンにシンガー転身を約束し、最後まで満面笑みでアイドル生活に別れを告げた。

 「今までの私みたいに『ちょっと大丈夫か?』という歌ではなくて、ほんとにゆったりと聴けるような歌手になって、絶対に早く帰ってくるので、こんなアホみたいなキャラですけど、これからもよろしくお願いいたします」

 卒業者恒例の金色のネームプレートを手にすると、岸野は「すげえ~軽い!」とおどけて笑わせた。最後の楽曲は山本彩(23)山口夕輝(22)との「Bird」を選んだ。

 「なんか、ほんとに人ごとみたいな卒業。でも、すごく前向きな卒業。この1年、歌番組で1人で歌って、自分の力のなさにテンション下がって、でも、ここでテンション下げてる場合やないって、やっぱり私、歌好きやからやっていこうって。総選挙でも皆さんと一緒に頑張って、感謝しています」

 同期の山本がソロデビューを決め、岸野も同じ道へ進むべく、卒業してレッスンに専念する。新しい夢に向かって1歩踏み出した盟友に、山本は「あきらめんなよ!」と肩をたたいた。

 ファンから「明日から、りかちゃんロス。どうしたらいい?」と質問が出ると、山本は「五郎丸選手に推し変したら? 岸野が好きってことは、肩幅が好きなんでしょ?」。肩幅の広さをいじられてきた岸野のキャラクターをネタにして返した。山本は岸野を「ディーバ! なんばのディーバ!」と言い、送り出した。

 岸野は10年秋加入の1期生。オープンな性格で、トークの仕切りが達者。公演MCも多く担当してきた。話術に加え、ダンスにも長じ、山本とともに歌唱力にも定評があった。

 今年の選抜総選挙では、5回目の挑戦で66位。初めてランクインしていた。