AKB48が27日、東京・秋葉原のAKB48劇場で、ヤンキース田中将大(28)プロデュースの「僕がここにいる理由」公演の千秋楽を行った。田中は初めて、自身のプロデュース公演を劇場で生観劇した。

 この日は卒業した永尾まりや(22)の代わりを務めた伊豆田莉奈(21)をのぞき、田中が指名したオリジナルメンバー16人が出演。田中の来場はファンには知らされておらず、横山由依(24)が「(同公演は)1年ぶりくらいになってしまいましたが、ご本人も来てくださっているということで」と明かすと、客席からどよめきが起こった。続けて「この公演はマー君さんがAKB48の原点であるこの劇場を思い出せるようにと作ってくださった公演なんですよ」と説明した。公演ごとに行っている出演メンバー全員での写真撮影時には、田中にちなんでボールを握るポーズで撮影し、客席から田中が握りの形をレクチャーして盛り上げた。田中の来場に木崎ゆりあ(20)は「マー君が見ていると思うと緊張しますよね」と話した。しかし、田野優花(19)は否定し、「『少女たちよ』で2回ぐらい指さししたけど、全然違うところ見てるんだもん」と話し、横山は「(田中が)もう下向いちゃってるけど」と指摘すると、メンバーからは「恥ずかしがり屋」と声が上がった。

 同公演は昨年9月に始まったAKB48ファンの著名人による4つの特別公演のうちのひとつで、田中のほか、ジャーナリスト田原総一朗氏、落語家春風亭小朝、元サッカー日本代表の岩本輝雄氏がプロデューサーを務めている。田中のプロデュース公演は昨年11月に第1回が行われ、この日で9回目。田中は今月15日の第6回AKB紅白歌合戦でも審査員を務めた。