SKE48を卒業する矢神久美(18)平松可奈子(21)桑原みずき(21)高田志織(22)の劇場最終公演が18日、名古屋市のSKE48劇場で行われた。ともに所属するチームSの「制服の芽」公演に出演。松井珠理奈(16)松井玲奈(21)北原里英(21)ら、現チームSメンバーが初めて全員、集結し、4人の門出を祝福した。

 アンコールでは特別に、4人がそれぞれ希望する曲を披露した。矢神は「抱きしめられたら」、高田は「ハート型ウイルス」、平松は自らデザインした衣装で「夜風の仕業」を歌った。桑原は加藤るみ(18)らメンバー8人とともに、自ら振り付けした「オキドキ」を披露した。

 4人とも08年の結成からグループを支えてきた1期生。矢神はダブル松井とともに、シングル全11作で選抜に入っている中心メンバーだった。「何だか夢のような感覚でした。この先も武道館公演とか出ている気がする」と、卒業の実感がわかない様子だった。

 桑原はキレのあるダンスで、ステージに別れを告げた。「公演が好き。選抜でも、選抜じゃなくても、踊れるこの場所(劇場)が好きだった。それを終わらせてまで、夢に向かって進むと決めました。甘い決心じゃない」と話し、目標の女優の道へ強い決意を見せた。

 平松はデビュー当時のキャッチフレーズを久々に披露し、歓声を浴びていた。「明日からSKE48じゃないのがウソみたい。もっとメンバーと一緒にいたい」と涙を流した。高田は「キス魔」の松井珠から曲中にキスをされ、照れ笑いした。今後はファッション関係に進むといい、「最後にこんなすてきな公演ができて幸せ」と感激していた。

 4人は5月6日に名古屋で行われる握手会を最後に、グループでの活動にピリオドを打つ。