米俳優レオナルド・ディカプリオ(35)と俳優渡辺謙(50)が21日、出演映画「インセプション」(23日公開、クリストファー・ノーラン監督)の来日会見を都内のホテルで行った。渡辺は「(昨年6月に)東京で撮影がスタートした映画を、皆さんに届けることができるのはうれしい」と笑顔。劇中では主人公に特殊な仕事を依頼する大物実業家を演じているが、「監督に『ジェームズ・ボンドみたいに演じてくれ』と言われたんですけど、脚本にはボンドガールは用意されていなかった」と話し、笑いを誘った。

 レオ様は今年3月に主演映画「シャッターアイランド」をPRして以来、4カ月ぶりの来日。「日本では宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』のように、シュールな(幻想的な)世界観に飛び込める土壌がある。黒沢明監督の『夢』という作品があったという話を、ワタナベさんとした。日本の皆さんの反応が楽しみ」と、日本通の一面をみせた。2人は約2週間でロンドン、パリ、ロサンゼルス、東京と回り、この日で一連のPRイベントを終えた。会見にはノーラン監督とプロデューサーのエマ・トーマス氏も同席した。