第33回日本アカデミー賞授賞式が5日、都内で行われ、「沈まぬ太陽」で主演した渡辺謙(50)が最優秀主演男優賞を受賞した。これまでに何度も企画が立ち消え、映像化も不可能と言われた山崎豊子さんの原作小説を、渡辺や若松節朗監督、スタッフが公開までこぎつけさせた作品だけに、涙で受賞を喜んだ。渡辺は、07年「明日の記憶」での同賞受賞以来2度目の受賞となった。同作は最優秀作品賞も受賞。
渡辺は航空会社で組合活動をしたことで海外を転々とさせられる主人公・恩地元を演じた。ケニアやイランなどの海外ロケも行った。受賞のスピーチでは「社会に何かを強く求めていくという矜持(きょうじ)がキーワード。矜持と向かい合った成果がこのトロフィーです。恩地と同じように、長いロケを待ちわびてくれた妻や子供たちに感謝します」と声を詰まらせた。
最優秀作品賞の受賞では、鳩山由紀夫首相も駆け付け「(モデルになった)JALは沈んじゃったけど、渡辺さん、あなたこそが『沈まぬ太陽』です」と祝福した。木村大作監督の「劔岳
点の記」が監督賞をはじめ撮影賞など最多6冠を受賞した。



