人気沸騰中のスポーツキャスター松岡修造(47)の新たな出演番組が決まった。テレビ朝日系「TOKYO応援宣言」(来月4日スタート、土曜深夜0時15分)にレギュラー出演することが10日、分かった。「応援ナビゲーター」として、2020年の東京五輪出場を目指すアスリートを全力で後押しする。

 「TOKYO応援宣言」は五輪関連や野球、サッカーなどのスポーツの最新ニュース、さらに国内外の報道ニュースも伝える情報番組。松岡は、東京五輪を目指すアスリートの素顔や強さの秘密に迫るコーナー「TOKYO選手名鑑」に録画出演する。

 このほど東京・有明の体操会場予定地で、13年体操世界選手権の金メダリスト白井健三(18)にインタビューした。18歳と思えぬ白井の冷静な受け答えに「頭がいい。ここまで自分の心を言葉にできるとは。魅力のある人ですね」と感心していた。

 五輪には88年のソウルからバルセロナ、アトランタと3大会連続出場したが、全て初戦で敗退した。「すぐ負けちゃったから、応援にしか行ってない感じ。水泳、卓球、バレーボールの選手から『応援して』と頼まれチケットを受け取った。これで五輪と応援が好きになった」。扇子を手に鉢巻きを締め、各競技会場のスタンド席に陣取り、時に立ち上がって大声援を送る姿が何度も映像で紹介されている。熱い応援ぶりが話題を集め、13年に著書「応援する力」も出版した。

 応援される気持ちも人一番理解している。「ウィンブルドンで日本人の皆さんからすごく応援を受け、応援の力が明確に分かった」。今は「応援に人生をかけている。テニスをやるより、今の方が向いている」と言い切る。東京五輪も全力で応援する。「どこまで自分を磨いてどういう形で関われるかが目標。自分の人生の全てをかけている」。

 5年後を見据えた異色の番組。「まだリオ五輪もやってない中、番組を始めるのは非常なチャレンジ。見てる人は『まだじゃない?』と思うでしょう。でもそこがポイント。そうじゃない、すぐそこなんだ。1日1日を大事にしなくちゃいけない。東京五輪を本気で感じる番組にしたい」。

 熱血キャラクターが人気を集め、テレビ出演にとどまらず、日めくりカレンダーが爆発的な売り上げを記録するなど「修造ブーム」が続く。新番組でさらなる魅力を発揮しそうだ。【小谷野俊哉】

 ◆松岡修造(まつおか・しゅうぞう)1967年(昭42)11月6日、東京都生まれ。慶応幼稚舎5年でテニスを始め、慶応中等部1年の時に全日本ジュニア選手権14歳以下で優勝。慶応高から福岡・柳川高に転校し、インターハイでシングルス、ダブルス優勝。85年中退後、米国にテニス留学。86年にプロ転向。95年のウィンブルドンで4大大会日本男子62年ぶりのベスト8進出。96年5月に日本男子初の100万ドルプレーヤーに。シングルス世界ランク最高位は46位。98年に結婚、99年に長女誕生。188センチ。