女優戸田恵梨香(26)が、映画の完成披露試写会で涙を見せた。

 大泉洋(41)主演の映画「駆込み女と駆出し男」(5月16日公開、原田真人監督)の完成披露イベントが17日、都内で行われ、戸田は大泉らと出席。江戸後期の離婚したい夫婦を描いた、井上ひさし原作の時代小説の映画化で、戸田は「自分には初の時代劇で、今までにない時代劇です」と、最初は神妙な面持ちで話していた。

 戸田の表情が一変したのは、司会から「男性の許せないところ」を聞かれたときだった。隣の大泉の顔を見ると突然、豪快に吹き出した。「ちょっと、見ないで下さいよ!」。顔を押さえながら、笑いで涙が止まらなくなった戸田に、大泉は「主演に対して『ちょっと見ないで』はないだろう。泣くな、泣くな、完成披露だぞ」と怒り出した。そんな怒りも、戸田の笑いに火に油を注ぐだけだった。

 内山理名(33)も「戸田さんは撮影中でも、はまると涙をふいている姿をよく見ました」と、戸田の笑い上戸ぶりを思い出していた。大泉と神野三鈴(49)が出演しているシーンで、戸田は「台本のト書きにも、『涙が止まらなくなるほどの笑い(をする)』という場面があって、カメラから消えたところで涙を流しながらずっと笑ってました」と白状していた。

 撮影では、大泉に対する「かわいがり」も行われていたという。堤真一(50)は、大泉に寒い中で水をかけたる場面があった。「大泉をいじめるのは、申し訳ないというより楽しくなった」と告白。大泉も「ひどかったんですよ。拷問を受けるんですけど…」と説明しようとすると、ネタバレを心配する原田監督がせき込んで阻止した。さらに、大泉が吊されるシーンは本来、スタントを使うはずだったが、原田監督の(切り替えの)カットがかからなかったという。大泉が「結局、スタントなしでやったところもありましたよ」と詰め寄ると、原田監督は「撮った覚えがない…」とつぶやき、大泉を驚かせていた。