15日に死去したことが分かった司会者、俳優愛川欽也さん(享年80)の密葬が17日、東京・西五反田の桐ケ谷斎場で営まれた。この日午前8時5分、都内の自宅からひつぎが運び出された。

 妻うつみ宮土理(71)は、愛川さんの遺影を抱え、憔悴(しょうすい)しきった表情で霊きゅう車に助手席に乗り込んだ。自宅前には朝から40人ほどの報道陣が集まったが、ひと言も発することはなかった。うつみは、下を向き、霊きゅう車が走りと出すと、わずかにおじぎした。

 この日は、午前7時45分に男性ガードマン5人が出てきて、現場は騒然となった。8時に霊きゅう車が到着。同5分に棺が男性6人に抱えられ、霊きゅう車に納められた。同7分に、遺影を持ったうつみが登場。12分に霊きゅう車は桐ケ谷斎場に向かった。

 愛川さんは肺がんと闘いながらも、最近まで仕事を続けていたが16日に、親しい関係者に死去したことが伝えられた。