昨日22日に東京・杉並区内で大型バイクで転倒し交通事故で亡くなった俳優萩原流行さん(62=本名・萩原光男)のまゆ美夫人が23日朝、都内の自宅前で報道陣に対応した。

 「まだ実感がわかないです。なんとも言えないです…。(萩原さんは)短い間に濃密に生きて、終えたなという感じ。ここで終止符を打ったのは、彼にとってはよかったのかもしれない。『なんで?』という気持ちよりも、(萩原さんが)俳優として、死んでよかったのかなという気持ちの方が強いんです。(萩原さんは)私の言葉だけは信じてくれた。そういう意味では二人三脚で、こられて私としては、充実感がありました。あの人は年を取れなかった人。本当に天真らんまん。人から言えば、横暴だとか言われるかもしれないですけど、俳優としては一流だったと思う」としのんだ。涙はなく、気丈だった。

 まゆ美夫人が、萩原さんが搬送された都内の病院に向かった時には、もう萩原さんは息を引き取っていた。

 「(顔に)傷はありましたが、穏やかでとってもきれいな顔をしてました。それが救いです」としみじみ話した。

 萩原さんは昨日午後6時ごろに自宅を出て、東京・四ツ谷にある行きつけの美容院に行く予定だったという。

 「たまたま一緒に家で出て、私は車で、彼はバイクで反対方向に向かいました。『気を付けて行くのよ』と見送ると、『うん』と笑顔を返してくれた。それが最後でした」と振り返った。

 萩原さんはうつ病とも闘っていた。薬は寝る前に睡眠薬と、起床時にリラックスのための薬を服用していたというというが、「車を運転する前には薬飲まない。事故と薬の関係はないと思います」と話した。

 通夜・告別式の日程は未定で、萩原さんの生前の意向を尊重し、親族やごく一部の親しい人を呼んでの密葬で行われる予定という。