嵐の大野智(34)が作ったオブジェやフィギュアなど約100点を展示した個展が9日、中国・上海市内の美術館で始まり、大勢のファンが詰め掛けた。大野はこれまで日本国内で個展を開いた実績はあるが、海外で開催したのは初めて。今回は、08年に東京など日本の各都市で開いた個展に出展した作品の一部を展示した。

 上海のイベント会社が企画し、8日までに約2万4000枚の前売りチケットを販売した。嵐の人気は中国でも高く、混乱を避けるため、1時間おきに200人ずつ入場させる入れ替え制にした。

 自転車のチェーンなどさまざまな廃材を使って作ったロボットや、人の顔をかたどった樹脂粘土製のフィギュア、「タツノオトシゴ」と題された細密画などユニークで多彩な作品が展示された。上海市の翻訳業の女性(25)は「大野さんは感性が豊かで発想が自由。作品の完成度が高く、素晴らしかった。楽しく見させていただいた」とうれしそうに話した。

 関係者によると、大野は5日に会場に足を運び、展示品の最終チェックなどを行ったという。この日は「上海の方々がどう見てくれるのか。どういうリアクションがあるのか。それが楽しみです」とコメントを発表した。個展は29日まで開かれる。