ももいろクローバーZの弟分の7人組、超特急が9月9日にリリースする、所属事務所先輩の北川景子(28)主演のフジテレビ系連続ドラマ「探偵の探偵」(7月スタート、木曜午後10時)の主題歌「BeautifulChaser」の、15分を超えるミュージックストーリーフィルムが完成し28日、その概要が明らかになった。

 超特急史上初の、過激すぎるほどのハードバイオレンス・アクションで、前日27日には超特急メンバーと共演した青山愛依(13)と、内藤瑛亮監督が出席しての、関係者向け上映会を開催。その席上で、メンバーが“問題作”の魅力を自ら解説し、撮影を振り返った。

 映像では「スターダスト探偵社」に扮(ふん)した超特急のメンバーと青山演じる少女が、壁にペンキを塗ったり屋上でシャボン玉で遊んだりする、ほほ笑ましい光景が描かれる。それが少女を追う謎の男たちが登場すると状況は一変。ここから「BeautifulChaser」に乗って、超特急メンバーと謎の男たちの激しい戦いが繰り広げられる。8号車(ファン)が見たら気絶ものの衝撃的であろう、「完全自主規制」ものの、すさまじい描写が続いた。

 これまでのミュージックビデオでは、コミカルな印象が強かった超特急だが、今回は正反対の方向に大きく針を振り切り、すさまじいまでのアクションと暴力描写を見せた。その上、これまでになかった、セリフや物語も詰め込んだ15分間の映像となった。

 1号車“お父さん担当”のコーイチ(21)は「この3年、白目をむいたり目からビームを出したり(笑い)バラエティー要素の強いミュージックビデオが多かったので驚きました。間違いなくデビューしてから最も衝撃的な作品です!」と胸を張った。リーダーの3号車“ガリガリ担当”リョウガ(20)は「濃厚で衝撃的! 長いようで一瞬の15分間! ただそれだけです」とアピールした。

 5号車“ドジっ子担当”ユーキ(20)は「楽曲を聴いて、これまでと全く違うと感じました。パフォーマンスと歌を封印して、演じることに集中しました!」と、俳優としての新たな姿に自信を見せた。6号車“元気担当”ユースケ(19)は「(出ているのが)メンバーだというのを忘れてしまいました。『苦しい…』『やめて!』と8号車目線で見て、ボロボロ泣いてしまいました」と初めて見た感想を語った。

 4号車“筋肉担当”タクヤ(20)は「練習の時点で(本番の金属バットの代わりに)木の棒を使っていたんですが、加減がわからずにやり過ぎて折ってしまいました(苦笑い)。それくらい、本格的に挑んでいます!」と、アクションシーンのハードな撮影を振り返った。7号車“末っ子担当”タカシ(18)は「メッチャ生々しいで!」と納得の表情を浮かべた。

 2号車“神秘担当”カイ(20)は、体に火薬を仕込んだ激しいシーンにも挑戦。ラストでは感情を爆発させる演技も見せたが、「入り込み過ぎて、手足の震えが止まらなくなった」と吐露した。カイと最も共演が多かった青山は、カイについて「とっても格好良くて、雨の中を走るシーンでもびしょぬれで大変なのに、私がぬれないかを気遣ってくれて、すごく優しかったです」と明かした。これにはカイも「メロメロでした」と照れ笑いを浮かべた。

 12年の映画「先生を流産させる会」、13年のTBS系ドラマ「悪霊病棟」などを手掛けた内藤監督は「ファンが怒るんじゃないかとドキドキしています」と、リアリティーあふれる仕上がりに自信を見せた。そして「初めて会った時に『現場に入ったら俳優として扱います』と言ったんですが、期待通りでした」と超特急を絶賛した。

 「BeautifulChaser」の、15分を超えるミュージックストーリーフィルムは、30日午後8時からニコニコ生放送(http://live.nicovideo.jp/watch/lv229111299)で独占先行公開される。また、一般放送向けのダンスバージョンは、まもなく公開される。