アニメ映画「映画Go! プリンセスプリキュアGo! Go!! 豪華3本立て!!!」初日舞台あいさつが31日、東京・新宿バルト9で行われた。この日はキュアフローラこと春野はるか役の嶋村侑、キュアマーメイドこと海藤みなみ役の浅野真澄、キュアトゥインクルこと天ノ川きらら役の山村響、キュアスカーレットこと紅城トワ役の沢城みゆきが登壇した。

 嶋村は決めぜりふの「ごきげんよう」にハロウィーンを重ねて「ハッピーハロウィーン、ごきげんよう!!」とあいさつし、浅野と山村も続いたが、沢城は「ごきげんよう、ハッピーハロウィーン!!」と言い、浅野に「逆だよ」と突っ込まれる一幕もあった。客席には子供から若い男女、カップルまで、幅広い層のファンが集まり、沢城は「プリキュアは(小さな)女の子だけのものじゃなかったのか? と、各劇場を回ってかみしめております」と、ファン層の拡大を実感した様子だった。

 浅野は「私たち、Go! プリンセスプリキュアには、ちょっとした悩みがありました」と打ち明けた。テレビ朝日系で2月から放送が始まったテレビシリーズのアフレコで、声をそろえて技の名前をコールする場面で、なかなか声がそろわなかったという。そのため、浅野は所属の青二プロダクションの大先輩で、04年のシリーズ第1作「ふたりはプリキュア」にも出演した野沢雅子に相談を持ちかけたという。野沢は主人公孫悟空を演じるアニメ「ドラゴンボールZ」で、堀川りょう演じるベジータと合体する技「フュージョン」を演じる中で「フュージョン!!」と声を1つに叫ぶ演技をしているからだ。

 浅野が「どうやっているんですか?」と聞くと、野沢は「1人は画面を見て、マイクの前に立って演じる。他の人は、その人の口の動きを見て合わせると、うまくできる」と教えてくれたという。それ以降、「Go! プリンセスプリキュア」のアフレコでも、その手法が採用されたという。山村は「それから私たちは(嶋村)侑さんの口を見ている」と言い、嶋村も「私は(他の声優からの視線が集中し)“視聴率”が高い状態でやっています」と笑った。

 今回はプリキュア映画史上初の3本立てで公開された。嶋村は最後に「これからのシリーズが、どうなるかというのも届けられたと思います。これからも末永くプリキュアを支えて下さい!!」と涙ぐみながらファンに応援を訴えた。