刑事の矢吹は違法賭博の借金で首が回らない。押収ドラッグにも手を出している。ヤクザを狙った連続殺人事件が発生し、元暴力団担当の彼が捜査1課から協力要請を受ける。一方、米大統領候補の令嬢が歌舞伎町で失踪。FBIの女性捜査官グエンが派遣される。なぜか、彼女もパートナーに矢吹を指名する。
関連のなさそうな2つの事件は裏の世界で絡み合い、矢吹とグエンはおぞましい真相に迫っていく。
「ラストエンペラー」で知られる英プロデューサー、ジェレミー・トーマスの意を受け、三池崇史監督が東京の裏表を思いっきり色鮮やかに映し出す。まるで外国人が受ける印象のように遺体の入れ墨や血しぶきにアート感がある。矢吹の生き方といい、とことんタブーを突きつける。人肉ミンチに群がるカラスだけに妙な現実感がある。
矢吹にふんする小栗旬の汚れきらない感じがいい。「シンデレラ」のリリー・ジェームス演じるグエンと絡んでも遜色ない存在感がある。間宮祥太朗の怪演、プロレスラーのリヴ・モーガンの参戦。そして、國村隼、舘ひろしがアクセントを付ける。三池組ならではのぜいたくな配役だ。【相原斎】
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