よしもとクリエイティブ・エージェンシーが2日、都内で「多言語会場字幕付き公演」の発表会見を行った。増える外国人観光客らを意識し、日本の笑いを理解してもらうために英語の字幕付き公演を行う。

 桂文枝(72)が6月5日に東京・神保町花月で英語字幕付きの落語会を行うほか、吉本新喜劇も6月9日から12日まで東京グローブ座で同様に「THE舶来寄席」を行う。NHKグローバルメディアサービスの技術を駆使し、タイムラグがほとんどない状態で、日本語を話している人間のすぐ近くに英語の字幕が表示される。

 会見には出席しなかったが、文枝が「笑いは微妙なニュアンスがあるので、言語の違いやハンディキャップの有無、年齢の差を越えていくのはとても難しいと言われております。でも、それを乗り越えて笑いを共有できれば、どれほど素晴らしいでしょう。笑えば諍いも無くなるわけですから、今回の取り組みに全身全霊をかけて挑むつもりです。笑いこそが世界を救うと信じて」とコメントを寄せた。会場では文枝の弟子の桂三四郎や若手笑いタレント鮫島幸恵らがデモンストレーションを行った。