EXILEのTAKAHIRO(31)と三代目 J Soul Brothers登坂広臣(29)がこのほど、台湾・台北市で行われた主演映画「HiGH&LOW THE RED RAIN」(山口雄大監督、10月8日公開)の海外プレミア上映イベントに出席した。滞在中は熱狂的なファンに大歓迎を受けた。映画の台湾公開も決まり、将来の世界進出も視野に入れるEXILE一族にとって記念すべき第1歩となった。

 気温30度の蒸し暑い夜、「台湾の原宿」と呼ばれる西門町にある台北最古の映画館ラックスシネマに、2人が登場した。レッドカーペットを歩くと、殺到したファン1000人から大歓声を浴びた。TAKAHIROは「こんなに温かく迎えていただけるなんて思っていませんでした。今回だけではなく、いつかライブやイベントを開いて、必ずまた皆さんにお会いしたい」と約束。女性通訳が興奮気味に翻訳すると「キャアアアッ!!」と地鳴りのような歓声が再び上がった。

 EXILE一族は、台湾でも人気がある。シングル「Ti Amo」をきっかけにファンになったというリャオ・ペイリンさん(28)は「一族はみんな大好き。GENERATIONSも好き。もっとたくさん台湾に来てほしい」。現地の音楽関係者も「台湾では数年前からK-POPが大流行していますが、『放浪兄弟』(EXILEの中国名)の名前はよく知られている。イベントが増えるようになれば、J-POPが逆転するかもしれない」と話した。

 EXILE一族は来年から「世界戦略」を本格始動させる。既にATSUSHI(36)が18年まで米留学すると発表しており、所属事務所LDHも7月に世界的音楽プロデューサーでDJのAfrojack(アフロジャック)とマネジメント契約を結んだ。世界基準のエンターテインメント集団となるための準備は整い始めている。

 「HiGH&LOW THE RED RAIN」とシリーズ前作「HiGH&LOW THE MOVIE」の台湾と韓国での公開も決まった。アジア進出がかなったことで、世界進出も現実味を帯びてきた。登坂は「これからもいいものを作って、自然と世界の人たちに見てもらえるような活動をしていきたい」と語った。【横山慧】

 ◆「HiGH&LOW」 7月から公開されている映画「HiGH&LOW THE MOVIE」シリーズを軸に、ドラマやライブ、漫画などが連動していくEXILE一族総出演のプロジェクト。数々のチームが構想を繰り広げる架空の地区が舞台で、TAKAHIROと登坂は斎藤工(35)と「雨宮兄弟」と呼ばれる地区最強の3人組を演じている。ドラマ第1シーズンは昨年10月期に放送。