年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2016ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に「神ってる」が選ばれた。広島鈴木誠也外野手(22)が、6月17日、18日のオリックス戦(マツダスタジアム)で2試合連続の決勝弾を放ち、緒方孝市監督(47)が、鈴木をたたえた言葉だった。当日の緒方孝市監督の試合後の談話は以下の通り。

 -神懸かってましたね

 緒方監督 そういうこと。いまどきの言葉で言うなら「神ってる」よな。言葉では表現のしようがない。

 -期待はしていた

 緒方監督 確かに期待はね、誠也が打席に立って、何かやってくれるのではないかという、そういうものは感じさせてくれるから。期待していたよ。まさかでもホームランを、サヨナラホームランを打つとは…。それも2日連続で。そこまではね。

 -2戦連続で特別な雰囲気、勝ち方

 緒方監督 誰しもが思うでしょう。それはベンチで見ていてもね。野球っていうのは「筋書きのないドラマ」じゃないけど、やっぱりこの最後のファンの盛り上がり、今日も超満員で応援してくれたからね。どういう表現をしたらいいかな。こんな試合ね、本当に年間にある試合じゃないよ。 -実力をつけている

 緒方監督 そういう打席に巡り合うような形、流れになっている。誠也にしてもチャンスで打席が回ってくるというところで。今はそういう流れになっているのかな。不思議だけど、そういう流れになっている。そしてまた、その期待に応える。めきめきと力をつけてきているよね。成長している。そういう誠也を見て、本当にね。すごいよね。本当にそれしかない。

 -監督自身も驚いている

 緒方監督 采配のコメントばっかり、反省のコメントばっかり考えていたんだけどね。俺が悪かったって言おうと思ったんだけど(笑い)

 -投手陣を救った

 緒方監督 岡田も力投してくれたし、本当に報われたと思う。文句はないよ。あれだけの威力のあるボールを投げ込んで、打者をねじ伏せる投球をしてくれている。相手の打者の打球が物語っているよね。失点したのは唯一の失投かもしれない。けどそれを責めようとは思わない。経験していって、彼がああいう場面で、ベストボールを投げれるようになっていってくれれば。カープの柱として成長していくなかで、1つ学んだことだと思う。岡田もチームを勝ちに導いてくれた。