俳優加藤諒(26)が8日、東京・紀伊国屋ホールで舞台「パタリロ」初座長公演を行った。

 パタリロは魔夜峰央原作のギャグ漫画で、78年から「花とゆめ」(白泉社)で連載開始。82年にはアニメ化もされ、現在も「花LaLa Online」で連載中という作品だ。演出を手がけた小林顕作さん(45)は「ある世代を境に知名度が別れる作品ですが、昭和のギャグ満載ではちゃめちゃな事になっています」と話した。

 加藤は「座長という言葉自体にプレッシャーがあったけど、みんなのおかげでパタリロになりきれました」と感想を話し、「ボク以上に活躍しているので、ぜひ摩夜メンズにも注目してください!」とアピールした。

 バンコラン役は青木玄徳(29)、マライヒ役は佐奈宏紀(19)が務め、青木は「自分の親や友人の親世代の反応がすごかった。すごい役をやらせていただいたんだと思います」と話した。一方佐奈は、「今回最年少なので世代ではありませんが、美少年ということプレッシャーがありました」。

 加藤は今年1年を漢字で表すとという質問に「美」と回答。「美しい景色を見たり、美しい人にも会わせてもらいました。なんといってもこのパタリロが耽美(たんび)の世界ですから、これで有終の美を飾りたいです」と話した。