白組初出場の4人組バンドRADWIMPSが歌う「前前前世」が主題歌となった、アニメ映画「君の名は。」の、新海誠監督(43)による特別編集の映像が、この日のリハーサルで明らかになった。

 映像は、劇中で体と心が入れ替わる立花瀧(声・神木隆之介)と宮水三葉(声・上白石萌音)の2人が互いを探して走ったり、ノートに「お前は誰だ?」と書き記したり、背中を向け合う場面など、1分12秒と短いが、「君の名は。」の中からえりすぐりの場面をまとめた、味のある映像となっている。

 RADWIMPSは、この日、ボーカルの野田洋次郎(31)からスタッフに音のリクエストをするなど、リハーサルを2度行い、入念な調整を行った。映像も2度流れたが、リハーサルを見た取材陣の中から「映画をもう1回、見に行きたくなった」との声もあった。

 「君の名は。」は、ある出来事をきっかけに心と体が入れ替わる東京の男子高校生・瀧と田舎の女子高生・三葉を描いた青春ファンタジー。22日時点で興行収入(興収)210億円、動員は1620万人を突破。邦画での興収200億円超えは、01年に興収308億円を記録した宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」以来15年ぶり。また米アカデミー賞長編アニメ部門の審査対象になっており、前哨戦といわれる米ロサンゼルス映画批評家協会賞最優秀アニメ賞を受賞。中国、タイでも日本映画の歴代最高興収を挙げるなど、国内外で空前の大ヒットを続けている。