歌舞伎俳優中村吉右衛門(72)が27日、東京・半蔵門の国立劇場で、7カ月にわたって続いた同劇場開場50周年公演の最後となる3月歌舞伎公演「伊賀越道中双六」の千秋楽公演後、舞台あいさつを行った。

 大詰めの幕が終わるとすぐセレモニーが始まり、舞台衣装のまま吉右衛門が登場すると、観客から大きな拍手が起こった。

 同劇場を運営する独立行政法人日本芸術文化振興会の茂木七左衛門理事長に、花束を渡した吉右衛門は「記念すべきトリの公演、無事千秋楽を迎えました。国立劇場を愛される皆さまのご支援のたまものです」とあいさつし、感謝を述べた。

 吉右衛門は手締めの発声をし、観客と一緒に公演を締めた。