スポーツキャスター松岡修造(49)の長女で、阪急東宝グループを創業し、劇団を創設した小林一三氏の玄孫にあたる松岡恵さん(17)が18日、兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校で、105期生入学式に出席した。

 恵さんは、すっきりした目鼻立ちで身長169センチの男役志望。父・修造譲りの涼しげな目元に、すらりとしたスタイル。修造から「受けるからには中途半端な気持ちでやるな」とゲキを飛ばされ、初受験で見事、競争率26・1倍の難関を突破した。

 式典前の写真撮影では、上級生の本科生から「笑って」と声をかけられ、にっこり。大勢のカメラマンからフラッシュを浴びても、動じる気配は見せず、堂々とした様子で、夢のタカラジェンヌへ向けて、第1歩を踏み出した。

 保護者席には、母の元テレビ東京アナウンサー、恵美子さん(51)もおり、カメラ、ビデオを手に、恵さんの姿を収めていた。

 恵美子さんは、式典後、取材に応じ「本当に今日が旅立ちなんだな…」と話すと、目にうっすら涙。恵さんら105期生は3月30日の合格発表後、今月13日に入寮しており、家族で過ごしたのは12日が最後だった。

 恵美子さんは「しばらく会っていなくて、寂しい思いもあるけど、本人が決めた人生の第1歩を踏み出すのだから、親としては全力で応援するだけです」。修造は仕事で来られなかったといい「寂しい気持ちは主人も同じで、寂しいとは言ってますね」と話した。

 またこの日、修造から恵さんへの手紙を預かってきたといい、恵美子さんは「もちろん中身は見ていませんが、渡しました」。また、娘の晴れ姿に「昔から明るくて、子供の頃はお笑い芸人になりたいと言っていた。明るく、周りを笑顔にすることが好きなので、笑顔で頑張ってほしい」と期待をふくらませた。

 りりしいルックスとは裏腹に、恵さんはひょうきんな性格だそうで、これには「ひょうきん…ですね。お父さんを見れば分かりますよね」と話していた。

 恵さんら新入生40人は今後、予科、本科の2年にわたり洋舞、日舞、和楽器演奏、ピアノ声楽、演劇などの授業を受け、再来年春、宝塚歌劇団105期生としての入団を目指す。

 くしくも今年4月1日付で、新校長に就いた小林公一氏は、修造のいとこで、恵さんから見れば「いとこおじ」に当たる。

 恵さんら105期生を前に式辞を述べた小林氏は「105期生のイメージとしては、全体的にまとまっている感じ」と言い、恵さんについては「まだまだこれから。でも、相当な覚悟を持って入学してきたと思う」と話していた。