歌手松山千春(61)が搭乗した全日空機の出発が遅れたため、機内で乗客のために代表曲「大空と大地の中で」を熱唱したことに、芸能界からも称賛の声が相次いだ。

 20日、保安検査場の混雑で1時間以上出発が遅れた札幌(新千歳)発大阪(伊丹)行きの全日空機に搭乗した松山が、乗客のために客室乗務員に申し出て実現したという。松山は同日放送のラジオ番組「FM NACK5「松山千春 ON THE RADIO」で「みんなの気持ち考えたら何とかしなきゃ、みたいな」と振り返った。全日空は「機内がすごく和みました。松山様には感謝申し上げます」とコメント。一部乗客がツイッターに記したことなどで広まり、ネット上では「神対応」などと称賛する声が出た。

 松山の粋な計らいに、ハリセンボンの近藤春菜は22日放送の日本テレビ系「スッキリ!!」で、「松山さんも待たされてる同じ立場じゃないですか。同じ立場なのにこのはからいをされるって気持ちがいい。かっこいい」と称賛。コメンテーターのロバート・キャンベル氏は「歌い方が子守唄のように聞こえる。みんなの気持ちを鎮めるように優しく歌ってる」と語った。

 フリーアナウンサーの小倉智昭は同日放送のフジテレビ系「とくダネ!」で、「松山千春はライブのチケットも取れないですからね。ラッキーですよ」と乗客をうらやましがり、「私もやりますかね、『天達ぅ~』って。ウケると思います」と冗談めかした。