横浜市で開催されているアフリカ開発会議に合わせ、人文字などで貧困撲滅を訴えるイベントが29日、同市の山下公園であり、小雨の中、アイルランドの人気ロックバンド「U2」のボノやMISIA(ミーシャ)、サックス奏者渡辺貞夫ら著名アーティストと市民の計約600人が参加した。

 ボノはイベント後「みんなが1つになって、この飽和状態の世の中に飢えで苦しむ人がいるという、狂った現実を終わらせよう」とのコメントを出した。

 ボノらは、他の参加者と同じ「人」と胸に漢字で描かれたTシャツを着て、人間の体をイメージした人文字の輪に参加。MISIAらと肩を組み、貧困にあえぐ人々のために協力することの重要性をアピールした。

 1歳の娘と参加した川崎市の女性(36)は「このイベントをきっかけに貧困について自分にできることを考えたい」と話していた。