携帯電話のソフトバンクが主催する、お笑いバトル「S-1バトル」の最終決戦「S-1グランドチャンピオン2010」が19日に都内で行われ、NON

 STYLEが初代王者に輝くとともに、お笑い史上最高賞金となる1億円を獲得した。日本テレビでの生放送後、午後9時過ぎに会見場に駆け込んだ井上裕介(30)は「どうもこうも、まったく実感がない」とぼうぜん。石田明(30)も「認めていただいたのはうれしいけど、想像もつかない賞金」と顔面蒼白(そうはく)状態だった。

 浅越ゴエ(36=ザ・プラン9)、陣内智則(36)との決勝戦では、1つの枝でつながったサクランボの夫婦が雪の降りしきる中、別れをめぐり揺れるコントを熱演した。2人は20日で放送が終了する、日本テレビのバラエティー番組「エンタの神様」のスタッフに「優勝できないと思うけど、手伝ってください」と頼み、編集などすべてノーギャラでやってもらったという。井上は「雪が降る中、みんな手を振るわせながら(映像を)撮影しました。バラエティーってすばらしいんだということが伝われば」とスタッフに感謝した。

 肝心な1億円の使い道について、2人は「無料ライブなど、バラエティーとお笑いを愛してくださっている方に、何らかの形で返せたら」と口をそろえた。報道陣からは、昨年一般女性との熱愛を一部で報じられた石田に対し「資金が入ったので、結婚は?」と質問が飛んだが、石田は「予定はまったくございません。しません」と完全否定した。現在フリーの井上は「頑張って恋活してます。今年の目標は彼女を作ること。お金目当てじゃない、僕のハート目当ての人がいい」とアピールした。

 2人は会見後、そそくさと会見場を後にした。午後10時から所属の吉本興業本社で、インターネットラジオ「よしもとオンライン」の生放送があるためで、井上は「ギャランティー1万5000円の、ネットラジオがあるんです。本社でほそぼそとやってます」と言い、1億円をゲットしても謙虚な姿勢をアピールしていた。

 [2010年3月20日2時35分]ソーシャルブックマーク