5月29日に老衰で亡くなった新藤兼人監督(享年100)の葬儀・告別式が3日、東京・増上寺光摂殿で営まれた。俳優柄本明や新藤監督の門下生、神山征二郎監督、映画評論家の佐藤忠男氏が弔辞を読んだ。

 柄本は、遺作「一枚のハガキ」の衣装合わせの際、同監督がおならを2度したエピソードを明かした。

 「小さな部屋で説明してくださっている時、プ~というおならが聞こえました。監督は気付いているのかいないのか、話を続けておられました。(中略)またプ~とおならが聞こえました。何と、めでたいこと、何と素晴らしいことかと思いました。人間は生きてると仕事もするんですけど、おならもするんですね、監督。お疲れさまでした」

 林隆三、原田大二郎、大杉漣、六平直政、永島敏行、麿赤児、田中要次、根岸季衣、伊藤歩、芦田愛菜ら俳優や、山田洋次監督、篠崎誠監督、プロデューサーの奥山和由氏ら約400人が参列した。