15日に肺炎で亡くなった、映画監督の大島渚さん(享年80)の葬儀・告別式が22日、東京・築地本願寺で営まれ、音楽家の坂本龍一(61)が弔辞を読んだ。

 坂本は「あなたが亡くなられてから、わが家は追悼で『大島祭』をやっています。(監督デビュー作で59年の)「愛と希望の街」から順番に見てきました。あなたの映画と最初に出会ったのは15歳。『日本春歌考』(67年)でした。今でも1、2を争うくらい好きで、この映画であなたは私のヒーローになりました」と語った。

 坂本は自ら出演した、83年の「戦場のメリークリスマス」の思い出も語った。「ヒーローになったあなたが、台本を1冊抱えて会いに来てくれ、ビックリしました。『映画に出て下さい』と言われ、経験のない私は無謀にも『音楽をやらせて下さい』と言いました。あなたは『いいです。お願いします』と即答しました。そこからすべてが変わりました。今日、あるのはあなたのおかげです」と感謝した。