【2012年11月26日付

 日刊スポーツより】

 第1回富士山マラソンでフルマラソンのスターターは俳優菅原文太(79)が務めた。飛騨高山に住んでいたときに乗鞍マラソンのスターターを10回ほど経験している。「映画の中でもさんざんピストルを撃っているから自信はあるよ」と余裕たっぷりだったが、人の波に少し驚いた表情を浮かべた。スタート台に立って紹介されると、「ワーッ」と歓声が上がった。「オース、みんな頑張れよ」とドスの利いた声で選手を激励。午前8時15分ちょうどに号砲1発を決めた。

 大役を無事に終えたあとは、手を振って選手たちを送り出した。菅原は現在、山梨・北杜市の「竜土自然農園

 おひさまの里」で有機・無農薬野菜の生産に取り組んでいる。山梨県は10月17日に全国に先駆けて「有機農業の里」宣言を行ったが、その旗振り役もつとめている。「山梨県農業協力隊隊長」の肩書も持つ。

 24日に行われた前夜祭では会場内にテントを張り、有機野菜や焼き芋、コロッケ、八味唐辛子を販売し好評だった。朝から好天に恵まれたレースに「本当によかったな」と喜んでいた。