俳優菅田将暉(21)が7日、東京・渋谷区のNHKで行われた同局ドラマ「二十歳と一匹」(午後7時半)の会見に出席した。阪神・淡路大震災を20年の17日に放送。幼い時に被災し、両親を失った青年が、災害救助犬と出会い、ハンドラーを目指して成長していく姿を描く。

 主演の菅田も震災発生時、大阪・豊中市の自宅で、家族と就寝中に被災した。当時1歳で「記憶はない」が、「この作品は重みが違う」と神妙に話した。

 収録現場には、祖父からもらった震災当時のがれきだらけの写真を持ち込んだといい、「当時の震災の大変さや悲惨な状況を伝えるだけでない。今の神戸の街を見て、前を向き続けた人がいるんだと知りました。受け継いでいく1つのきっかけになればと思いました」と言葉に力を込めた。