中井貴一(53)主演映画「アゲイン」(大森寿美男監督)初日舞台あいさつが17日、東京・丸の内TOEIで行われた。

 この日は主題歌「夢のつづき」を歌う浜田省吾から手紙が届いた。浜田は中井と20年来の親交があり、現在米国滞在中という。

 「『マスターズ甲子園』というすばらしいイベントを背景にして描かれた『アゲイン

 28年目の甲子園』。この映画の製作に携わってこられたスタッフの皆さま、出演された俳優の皆さま、劇場公開、おめでとうございます。この優れた映像作品のエンドロールに『夢のつづき』が流れることを光栄に感じると同時に、起用してくださったことに対し心から感謝しております。『この映画は人の思いをつなぐ映画なのです』とおっしゃっていた中井貴一さんの撮影中の言葉を思い出します。その思いの連なりが、来場された観客の皆さまの心を温めることが出来たら、この作品に参加させていただいた1人としてまことに幸せであります」

 中井は「曲を作る前に、甲子園球場で行った撮影に来ていただいた。(自分が)どんな気持ちで撮影に臨んでいるか語りました」と振り返った。自分が出演した映画は公開後、劇場で観客として見るこだわりがあり、曲の感想を聞かれると「まだ(映画を)見てないんで。でも、さっき(登壇時)流れたので、何となくは聴いています。必ず数日間に、どこかの劇場にいて拝見しますので」と言い、笑った。

 この日は中井のほか波瑠(23)工藤阿須加(23)柳葉敏郎(54)が登壇した。初日を祝う鏡開きは、バットでたるをたたいて行われ、中から酒の代わりに野球ボールが出てきた。柳葉は中井に「いいっすね、中井くん。(浜田と)お知り合いなんて。紹介してね。俺たちの世代は、浜田さんは失礼な言い方ですが“ハマショー”という大スター。一緒にお仕事できただけで光栄」と話した。