落語家春風亭小朝(53)が4月に芸能界復帰した元モーニング娘。の加護亜依(20)と2人芝居「男と女の三つの秘め事」(来年1月27日~2月1日、東京・ル・テアトル銀座)を行う。春風亭小朝奮闘公演として行うもので、第1部で堤泰之氏作・演出の2人芝居を行い、第2部で「芝浜」など2席を演じる。

 加護出演は小朝の指名だった。「深夜番組で加護ちゃんが後輩に『私たちは恵まれた状態にいる。だから、頑張らないといけないのよ』と言っていたのを見て、ぐっと来るものがあった。ずっと気になっていて、相手役にお願いした」。加護はモー娘時代にミュージカル出演はあるが、せりふだけの芝居は初めて。「『私でいいんですか』と聞きました。小朝さんと同じ舞台に立てるのは幸せだけど、せりふ量が多いので必死です。舞台は生だからスリルな感じで、何があるか分からない私の人生みたい」。

 舞台はオムニバス形式で、1本目は元アイドルが復帰したものの、会場が市民会館だったのでマネジャーにつらく当たる…。2本目はラジオ局のアナウンサー部長が新人女子アナを指導するが、何か不倫関係にあるようで…。3本目は金持ちの重症患者のもとに夢を与える看護師が現れ、患者の心が開けていく人情もの。取材した日が初対面の2人だが、加護の「もっと話したいのに、目を見ていただけないんです」の言葉に、小朝は「ファンの人は大丈夫かな」と遠慮気味だった。

 加護は11月にブログで、めまいや耳鳴りを発症するメニエール病であることをを告白した。「小朝さんの落語会を見に行く予定だった日に突然ふらふらになって歩けなくなった。病院でメニエール病と診断されました。でも、今は大丈夫。舞台も心配ありません」。小朝は「堤さんが僕ら2人にあてて、微妙なニュアンスで書いてくれた。加護ちゃんには1曲歌ってもらう予定で、絶対に面白いものになります」と自信をみせた。