モーニング娘。元メンバーの歌手後藤真希(24)の母で、23日に自宅から転落死した時子さん(享年55)の通夜が27日、都内の斎場で営まれた。母のショッキングな急死から初めて公の場に姿を見せた後藤は、自らの意向で報道陣に向かって一礼したものの、目の焦点は合っておらず、ショックの大きさをうかがわせた。それでも通夜の最中は、参列した約500人の弔問客に対し気丈に振る舞っていたという。葬儀・告別式は28日に行われる。
黒の喪服に身を包み、髪を結った後藤は、おなかの前に手を重ね斎場の入り口に向かった。車から降りた直後の足取りこそ確かだったが、目はうつろで報道陣を見ると一瞬、驚いたように目を見開いた。うつむき加減に報道陣を見回した後、深々と一礼した。
公の場で自ら口を開ける状態ではないが「報道のみなさんや、カメラの向こうのファンのみなさんに、気持ちだけは伝えたい」と、自らの意思で一礼する場を設けた。ただ、一礼後は体を起こせず、うずくまりそうになった。付き添いの事務所関係者が帯をつかんで上体を起こすと、半ば放心状態で会場入りした。
しかし、通夜が始まると、後藤は気丈だったという。祭壇は胡蝶蘭と白い菊で飾られ、会場内には時子さんが大ファンだった、歌手郷ひろみの「言えないよ」や、カラオケでよく歌っていたザ・ピーナッツの「恋のバカンス」などが流された。
後藤は笑顔の母の遺影を前に、約500人の参列者に自らあいさつ。モー娘時代の仲間、吉沢ひとみ(24)には「母も喜んでいます。来てくれてありがとう」と感謝の言葉を口にした。時子さんとは母と娘を超えた親友のような仲良しで、親子げんかの話を他のメンバーによく話して聞かせたという。時子さんもコンサートにほぼ毎回足を運んだり、他のメンバーを家に招くなど、モー娘全員のお母さんのような存在だった。
ひつぎには、後藤自らが作詞した母への感謝のバラード「with...」の歌詞と、家族で撮った記念写真が納められた。26日に後藤は、母と自宅で最後の時間を過ごし、ひつぎが安置された部屋にラジカセを持ち込み、母が大好きだった「with...」を一緒に聴いたという。いつまでも、お母さんと一緒…そんな思いを、ひつぎの中の歌詞に込めたのかもしれない。
[2010年1月28日8時45分
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