滝沢秀明(27)が22日、主演、演出を務める舞台「滝沢歌舞伎」(4月4日開幕、東京・日生劇場)の制作発表を都内で行った。本作は06年から東京・新橋演舞場で毎年開催してきたが、同所は5月から着工する歌舞伎座の建て替え期間中は歌舞伎公演の本拠地になるため、日生劇場に居を移して続行する。

 滝沢は本作で演出家デビュー。「今まで作り続けた世界観を引き継ぎながら、自分なりの『滝沢歌舞伎』を作り上げます」とリニューアルを強調し、プランを披露した。

 05年NHK大河ドラマ「義経」に主演して以降、舞台でも源義経の物語を取り入れてきたが、今年は平将門を演じる。将門は「新皇」を名乗り、関東の人々に重い負担を強いた朝廷に対抗したことから、反逆のヒーローとして数々の伝説を持つ。滝沢は「何かやるならば180度カラーが違う方がいいかなと。人間味あふれる将門を演じたい」。また、オーケストラピット上に舞台を間近で見られる桟敷席を設置することも発表した。「すべてにおいて僕発信じゃないと始まらない。大変だけど楽しいです」。5月8日まで。

 [2010年2月23日7時53分

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