香川照之(46)が5日、東京・新橋演舞場「六月大歌舞伎」で9代目市川中車として初めて歌舞伎の舞台に立った。

 口上では、新猿之助の曽祖父初代猿翁と祖父3代目市川段四郎の遺影を背に、新猿之助、新中車、新団子、坂田藤十郎、市川段四郎、市川右近ら沢瀉屋一門が並んだ。

 新猿之助は襲名が決まった時の複雑な心情を吐露し、「亀治郎という名に愛着があり、取材にも寂しさ六分、うれしさ四分と言っておりましたが、この日はうれしさ100%でございます」とあいさつ。さらに「歌舞伎のために命を捨てる覚悟です」と続け、大きな拍手を受けた。

 最後に病気療養のため舞台から遠ざかっていた新猿翁が舞台奥から台に座ったまま登場した。8年ぶりの舞台で「いずれもさまも、相変わらぬご声援をこいねがいたてまつります」とあいさつ。見えを切るような表情で場内を見渡すと、「沢瀉屋!」の声が飛んだ。