女優堀北真希(23)が主演するNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」が後半に突入した。前半の週間視聴率は、ほぼ20%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)超えの好調をキープしている。今日16日には前半の総集編「あたらしい朝が来た」(午前8時20分)が放送され、8月下旬のクランクアップまであと1カ月半となった。ゴールは近いように見えるが、堀北は「終わりは考えない。駆け抜けるだけ」と話す。撮影のエピソードや作品にかける気持ちを聞いた。
ドラマは後半に突入。ちょうど主人公梅子の医院開業のエピソードが放送された日に取材した。
-梅ちゃん先生の開業、おめでとうございます
「ありがとうございます!
お仕事で会う方とか、けっこう今みたいに声を掛けてくださるんですよ。『今日の梅ちゃんは…』とか」
-朝ドラヒロインは、街ですごく声を掛けられるそうですが
「あんまり街に出てないんですよ。月曜はリハーサルで、火曜から金曜は朝9時から夜中12時まで収録です。今年3月、4月ぐらいからペースがつかめてきました。休みの日は次の1週間に向けてなるべく休息です。いっぱい寝ておこう、って。昨日の休みもソファにごろんとしてました。夕方から晴れて、青空見るのも久しぶりだったので、ずっと空を見ていました」
-空も見られない
「去年11月からずっと収録で、ここ(NHK)にいるので。いつの間にか暑い季節になってびっくりしますね」
-終わったら何をしたい
「季節を感じたいです。でも、あまり終わることは考えてないんです。今までの8カ月より、これからの2カ月弱の方がもっともっと濃いと思っているんです。気は抜けないです」
-朝ドラならではの収録は
「医専だったら医専の部分を台本5冊分くらいばーっと一気に撮ったりするんです。そのほかのを撮らないんです。だから、(物語の流れで)撮ってない部分が多くて。そういう撮り方は初めてでした」
-せりふも膨大
「1日で20シーンくらい撮るんですが、最初はまじめに全部覚えてたんです。でも、予定がなくなったりすることもけっこう多いので、ざーっと覚えるくらいにしてます。『あ、今日は撮らないんだ』ってがっくりします。逆に、油断してると撮ったり(苦笑)」
-台本は読み込む
「1回目に集中するんです。何も考えず純粋に。最初に感じた楽しかったところ、感動したところを大事にしています。それが見ている人に近い感覚だと思うので」
-視聴率も好調でプレッシャーは
「始まる前は、(視聴率は)どうだろうと思ったりしましたが、今はもう私がどうこうできるものではないので。でも、朝ドラってすごく世の中の話題になることですよね。舞台になった場所が観光名所になったり。ただ放送して見ている人がいる、というだけじゃなく、影響力があると思うので、たくさんの方が見てくださっているのはうれしいです」
-朝ドラのヒロインを演じて得られるものは
「今は『梅ちゃん-』しか考えない生活なので、分からないんです。終わったら客観的にゆっくり考えたいです。今は駆け抜けるしかないなと思っています」【取材・構成
小林千穂】