NEWSが14日、山下智久(27)錦戸亮(27)が脱退後初となる単独公演を東京・秩父宮ラグビー場で行った。NEWSとしては3年半ぶりの全国ツアーの初日公演。加藤シゲアキ(25)が「ただいま」と言うと、ファン3万人が「お帰り!」と絶叫した。

 初の屋外公演とあって、スケール感ある演出が次々飛び出した。2曲目「NEWSニッポン」では、4人がメーンステージから反対のサブステージまで一斉フライングで移動。その距離は東京ドームの直径よりも長い150メートルに及んだ。使用水量は30トン。噴水は高さ40メートルまで上がった。

 秩父宮ラグビー場が歌手の公演会場となったのは初めて。小山慶一郎(28)を中心に「屋外で、しかもやったことがない場所でやりたかった。新しい歴史を作りたい」というメンバーの思いが実現した。19年に日本でラグビーW杯が初開催される。若年層に同所の認知を高めたい日本ラグビー協会は「ジャニーズの歌手なら」と使用を快諾した。

 演出はメンバーを中心に構成。話し合いは明け方に及ぶこともあった。解散危機を団結力に変えて臨んだ再出発の日。加藤は「正直もうダメだと思いました。でも、もう裏切ったりしないから」と感極まって涙ぐんだ。手越祐也(24)が決意を込めて宣言した。「山下君と亮ちゃんを敵とは思ってないし、オレらも負けるつもりはないです。今日は第2章NEWSとしての新たなスタートです」。

 ラストの花火は約1000発。新生NEWSをアピールする華々しい花火を、4人は万感の思いを込めて見上げた。【近藤由美子】