TOKIO国分太一(39)がフジテレビ系のソチ五輪中継現地キャスターとして、フィギュアスケート男子の羽生結弦(19)の金メダル獲得の瞬間に立ち会った。日本勢の冬季五輪の金メダルは、トリノ五輪の荒川静香以来8年ぶり。国分は荒川の金メダル獲得の瞬間も現地で取材しており、歴史的瞬間を2度も目撃した強運を持つ自分を「持ってる男」と表現して大喜びした。

 国分は、羽生の金メダル獲得が決まった男子フリーの中継終了直前、会場外でリポートを行った。フジテレビ西岡孝洋アナウンサーの横で「やりましたぁぁぁ!」と絶叫。右手を高く上げる歓喜のガッツポーズで、羽生の快挙達成を伝えた。

 日本人の冬季五輪金メダルは8年ぶり10個目。国分は実は、8年前の前回金メダルの瞬間もその目で確かめていた。同局フィギュアスケート特番の取材で荒川静香を追いかけ、トリノ五輪の会場を訪れていた。それ以来、「トリノ五輪で荒川静香選手に金メダルの感動を教えてもらいました」と公言。その感動が五輪体験の原点として、今も胸に刻まれている。

 女子フィギュアスケート界の快挙に続き、今度は男子初の金メダル。立ち会った喜びを口にせずにはいられなかったようだ。リポートでは「私事ですが…」と切り出し、「実は8年ぶりの金メダルも生で見ているんですよ。今日も生で見ているということは、持ってますね、ワタクシ!」と大はしゃぎした。前日のショートプログラムは深夜ながら平均視聴率11・9%を獲得。この日の中継も高い視聴率が期待される。

 特にフィギュアスケートには思い入れが深い。冬のスポーツ取材はフィギュアが出発点だった。同局系「土曜すぽると!」にレギュラー出演するようになったのは09年だが、全日本フィギュアスケート選手権を初めて取材したのは04年。以降10年にわたり、フィギュアを精力的に取材してきた。6位入賞の高橋大輔とは、食事に行くなど取材を通じて親交を深めている。

 五輪キャスターは12年ロンドン五輪に続き、2大会連続。今後は18日のショートトラック男子及び女子、20日のフリースタイルスキー女子ハーフパイプ、21日のフィギュアスケート女子フリーの中継番組などに出演予定。