嵐の相葉雅紀(32)が4月期のフジテレビ系連続ドラマ「ようこそ、わが家へ」(月曜午後9時)に主演することが1日、分かった。原作は「半沢直樹」など、金融、経済界を舞台にした小説で知られる作家池井戸潤氏の同名小説で、累計50万部を売り上げたベストセラー。真面目だけが取りえの50代男性会社員が嫌がらせを受け、一家でストーカーに対決するとともに、企業の不正にも立ち向かう姿を描いており、「池井戸作品史上、最弱のヒーロー」として話題を呼んだ。

 連ドラは原作を大胆にアレンジするといい、主人公は一家の父親から、相葉演じる長男、健太に変更。一家でストーカーに立ち向かう姿をサスペンスタッチのホームドラマとして描く。もちろん、池井戸作品の真骨頂ともいえる企業ドラマの要素も、主人公の父親が企業の不正に立ち向かう形で盛り込まれる。相葉とともにストーカーに翻弄(ほんろう)される父親、太一を寺尾聰、妹の七菜を有村架純、母親の珪子を南果歩が演じる。オリジナルキャラクターも登場する予定だ。

 この大胆アレンジについて、池井戸氏は「ドラマならではのオリジナル登場人物やエピソードを楽しみにしています。どうぞ原作にとらわれず、新しくておもしろい『ようこそ、わが家へ』を作ってください」と容認の姿勢で、期待も寄せている。

 相葉の月9主演は初で、嵐では3人目。相葉は「子供のころから慣れ親しんできた枠で、池井戸さん原作のサスペンスタッチのドラマという形で参加させていただけることに大変驚いていますが、とても光栄に思います」とコメントした。