<フィッシング道>

 先週は降雨が続いたことで、アメマスの遡上(そじょう)には好条件となった。1日、北海道(道南)森町の濁川に出掛けた。アメマスは遅れているようでひと息だったが、ブラウントラウト、ニジマスの釣果を得た。同河川では今後、楽しみな時期を迎える。

 午前10時に入り竿4・5メートル、道糸1号、マス針9号に、餌はブドウ虫を使用した。まず、最下流域の国道5号に掛かる橋から200メートルほど上流域にある第1堰堤(えんてい)までで竿(さお)を出した。遡上(そじょう)したアメマスがよく定位する場所で、2時間かけ釣り上った。6匹の釣果はあったが、いずれも30センチ以下で良型はいなかった。ほか22~25センチのブラウントラウトが2匹交じった。

 午後1時からはブラウンの大型を狙って、今度は上流域の支流澄川との合流点から第2堰堤まで釣り下がった。同所は両岸が切り立っており岩盤肌に続く深場や開けた場所でも深みがある。上流にさかのぼるのはやや苦戦するが、大型が潜むポイントが数カ所ある。

 釣果は上流域で35~47センチのブラウントラウト3匹、ニジマスは33センチが釣れた。ブラウンは重量感があり、ニジマスは中型ながらスピード感があり楽しめた。下流域のアメマスは良型が見られなかったことから、まだ海水温度が高く遡上が遅れているようだ。産卵に入る11、12月には最も良い時期になる。河川が氷結するまで楽しめる。【リポーター・小林誠二=64】