<投げFISHING>

 今年はカレイの当たり年のようで兵庫・神戸~明石間、淡路島方面で良、大型が好調に釣れている。産卵を控え、ぼってりと肥えた大型を狙おうと18日、淡路島の佐野新島へ釣友の福井龍二さん(33=加古川市)と出掛けた。夜明け前から1級ポイントの白灯台下に入り、マムシをエサに投げ釣りで挑戦。小まめな誘いをかけ続けて食いを引きだし、午後1時半までに肉厚の34~39センチを2人で3匹仕留め、65センチのスズキも釣りあげた。年末に向け、座布団級の大型が期待できる。

 夜明け前の午前4時前、佐野新島に到着。座布団カレイが狙える北端にある波止の白灯台下に入った。強い西風が吹くなか、明るくなるのを待っていると早く投げたいという衝動にかられ、1本のサオにユムシを刺して沖向きへ投入した。

 すると数分後、この助ベえ心に大物がヒット。ドラグ音がジージーと響き渡る豪快な食いアタリが来た。すぐにサオを持って応戦。底へ突っ込む引きをみせたのは65センチのスズキだった。

 夜明けの午前5時半ごろから本命狙いを開始。カレイは潮止まりが良いと言われるが、逆で潮が流れているときが良い。釣り方のコツはとにかく誘いを頻繁にかけること。カレイは目の前にエサがあっても、食わないことが多いからだ。

 満潮へ向け、潮がほど良く流れるなか、塩で締めたマムシをハリいっぱいにこきあげ、2センチほどのタラシで2本バリ仕掛けに刺し、3本のサオを扇状に投げ分け、カレイを探す。

 水深は足元で10メートルぐらいあり、沖に向かって徐々に深くなる。底はシモリ交じりの砂地でカレイを狙うには最適だが、カワハギやベラなどのエサ取りが多い。それでも我慢強く投げ返し、数分ごとに仕掛けを動かす誘いをかけ続けると、同8時ごろに本命からの待望のシグナルが来た。

 陸向き、斜め45度方向を狙うサオ先がコクンとお辞儀をするアタリ。食い込みを待ち、糸ふけをとって合わすとズシンとした重い手応え。仕留めたのはぽってりと肥えて肉が分厚い38センチの大型だった。思わず、狙い通りの獲物ににんまり。

 次は同9時ごろ、波止の延長線上約50メートルを狙うサオに34センチがヒット。福井さんも懸命に誘いをかけ、同10時ごろにこの日最長寸の39センチを食わせた。その後も午後1時半まで粘ったが追加はなく納竿。この日行われた全日本サーフによる「全日本カレイ投げ釣り選手権大会」では佐野で50・8センチと41センチが釣れ、浦でも41センチがあがっていた。【サーフ

 インフィニティ・柴田誠】

 【今後の見通し】淡路島ではマコガレイに加え、イシガレイも交じりだし、産卵期を迎える12月末まで良型が狙える。淡路島全域の漁港や波止などがポイントになる。特に岩屋周辺、佐野新島、洲本港、福良港がお勧め。

 【交通】神戸淡路鳴門自動車道の淡路ICを出て国道28号を南下。城山トンネルをすぎ、左側にローソンがある信号を左折すると佐野新島。