<大魔神ファイト一釣!!>

 大魔神マダイ釣りにリベンジ!

 今年は、狙ったターゲットで納得するまで釣戦を続ける<リベンジイヤー>と定めている日刊スポーツ評論家の佐々木主浩さん(44)が前回、挑んだ沼津・久料港(静岡)「魚磯(うおいそ)丸」から再度アタックした。これに加奈子夫人(32)と、謎の女性釣り師Y子さん(32)が参戦し、久々の三つどもえの“タイ決”に-。さて、結果はどうなっタイ!?

 

 Y子さんは、加奈子夫人の友人で女優。3人のタイ決は今年、6月に内房・富浦沖(千葉)以来で、この時は佐々木夫妻が1匹ずつの痛み分け、Y子さんはゼロ。佐々木さん「今日は2キロのマダイを釣るゾ」と予告。果たして…。

 まずは「魚磯丸」の午前便で夜明け前に出漁した。大魔神は例によって、自らラッキーポジションとする右舷ミヨシ(船首)で、同トモ(船尾)に釣りアドバイザーとして同乗の加藤雄二さん(57=日刊釣りペン・クラブ)がサオを出し、反対側のミヨシに加奈子夫人、同胴ノ間(中央)にY子さんが陣取る。投入開始は午前6時半。待つ間、陸地の雪化粧した富士山が朝焼けに美しく照らされ、女性陣は「わあ、きれい」と大はしゃぎするうち釣りスタート。船長の指示に従って、コマセを振りだしながらタナに合わせ置きザオで待つと、いきなり佐々木さんにマダイがヒットした。残念ながら手のひら大の放流サイズだったが、「スタートよし!」とほえた。

 だが、穏やかな海は沈黙…。潮温が15度台に下がり流れもない。俗にいう<ナギ倒れ>で最悪の条件なのだ。それでも、佐々木さんは黙々と釣り続ける。タイする女性陣は、日焼け防止の布付きの帽子をかぶり、顔を覆う異様ないでたちで投入を繰り返すが、時折、飛びつくのはソウダガツオばかり…。

 午前9時ごろだ。佐々木さんは予備で持参した軽量のライトタックル(LT)にチェンジしていて、それが突然、折れ曲がった。しかし、すぐにフワ~…ハリがスッポ抜けでバレたらしい。以降、午前便での獲物はなし。当然!?

 「このままじゃ終われない」と、しばし休憩して、午後便で再アタックした。

 潮温は17度台、いくらか上昇していて、Y子さんのサオがグングン…25センチ余りのイサキが躍り上がり「わあ、釣れた」と小躍り。佐々木さんにもイサキが掛かり「さイサキよし」と、またまたほえたが、一方の女性陣は「昨夜は興奮して、ほとんど寝てない」と、うつぶせのスタイルでウトウト…その直後に何と大魔神のサオがギュンギュンッ!

 驚き桃の木!?

 眠りから覚めた加奈子夫人、慌ててタモ網を持ち隣に-。タモ網に収まったのは1・2キロのマダイだが、「2キロにはまだまだ…」と、まだまだ納得しない。

 途中、ソウダに交じってサバが食いつき、傍若無人に暴れ回り、船上はオマツリで戦場騒ぎ。そんな中でも、佐々木さんは800グラムのマダイを追釣して、「験を担いで」LTに再びチェンジ。実はこのLT、久料沖で過去に11キロの超大ダイを仕留めた実績がある。

 果たせるかな、日が沈みかけた午後4時40分すぎ、ギュンギュンッ!

 これまでにない力強い引きで絞り込まれた。佐々木さん、必死の形相で耐え、長~いやりとりの末、取り込んだのが2キロジャストで見事、予告達成。まさに大魔神の不思議パワー全開だ。

 その後、Y子さんがカマスをゲットしたが、三つどもえのタイ決は惨敗の女性陣にタイして佐々木さんが計3匹でタイ魔神面目躍如の勝利。で、納得か、と思いきや「次はもっとデカいの釣りタイ」とリベンジ宣言。今年の“締め(ラスト釣行)”にご注目を-。【長瀬川忠信】

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「魚磯丸」【電話】055・942・3230。マダイの乗合は午前6時出船と午後0時30分出船の2便あり、ともに付けエサ&コマセと氷付き9000円。両便通しで利用の場合は1000円引き。他にヒラメとオニカサゴなど各午前便で出漁中。詳細は要確認。HP<http://www2.ocn.ne.jp/~uoiso/>

 ▼交通

 車利用が便利。東名高速・沼津インターから国道414号と海岸沿いの県道17号を経由、三津を過ぎて久料港の「魚磯丸」へ。