<フィッシング道>

 道南のえりも町では、アブラコやカジカ釣りが楽しめる時期だ。北海道遊釣倶楽部の大会が8月27日、冬島漁港からえりも岬漁港で18人が参加して行われた。強風もあって審査規定匹数(2身+5匹)をそろえるのに苦労しながらも、50センチの良型アブラコが釣れるなど盛り上がった。

 波が1メートルに風が2メートルの好条件だったが、えりも岬を境に東海岸で突風を伴う強風が吹き少々苦戦した。優勝した高谷光史さん(53)はえりも岬第4降り口から入釣。暗い時間帯はアタリがなく、釣れ始めたのは午前6時ころから。最初のヒットはイカゴロをエサにしたチョイ投げで49・1センチのカジカで、続けて41センチのアブラコが上がった。その後は1時間に1匹ペース。2位の石川陽司さん(31)はえりも岬第5降り口でアブラコの数釣り狙い。待望のカジカは午前8時半ごろに遠投で釣り上げたという。

 今回は強風の影響もあり、全体的には釣果は上がらず、潮通しの良いえりも岬周辺しか釣れなかった。それでも、身長賞にもなった50センチのアブラコが釣れるなど、今後に期待が膨らむ釣行だった。【リポーター・藤本康隆=40】<北海道遊釣倶楽部大会成績>

 ▼総合(2身+5匹)

 (1)高谷光史1303点(2)石川陽司1285点(3)土本衛1189点(4)小玉均1100点(5)武市毅1048点

 

 ▼身長

 太田良弘アブラコ50センチ(敬称略)