＜ルアーＦＩＳＨＩＮＧ＞

　最近人気の高いトラウトルアーフィッシングをチェックしようと１９日、兵庫・猪名川の「北田原マス釣り場」（日刊銀鱗倶楽部加盟店）へ出掛けた。寒波の影響で水温が下がりマスの食いが渋る悪条件下、宝塚市の服部義之さんがスプーンをボトム付近で絶妙に操り２５～５０センチ級を２０匹以上釣り上げた。ほかの人も良型マスを次々ヒット。寒さを吹き飛ばすニジマスとのやりとりを楽しんだ。

　近年、ブームとなっているトラウトルアーフィッシング。「北田原マス釣り場」はその代表的な管理釣り場のひとつ。大型ニジマスとのファイトが楽しめるため、ルアーやフライフィッシングの愛好者が足しげく通う人気スポットだ。

　午前７時過ぎ、ルアー・フライ専用区に入ると、熱心にキャストする釣り人を発見。上流部では北田太朗さん（西宮市）が赤金のスプーンを使って４０センチ級の良型マスをキャッチ。マスのバイトが遠のくとすぐにフライロッドに持ち替えて毛バリをキャスト。ルアーとフライ“二刀流”の攻めで居残りマスを攻略し、３０～４０センチを３匹追加した。

　下流では同８時過ぎの追加放流でマスの食いが一変。宝塚市の服部義之さんらが２５～４０センチのニジマスを入れがかり。水温が低かったため「食いが渋く、棚も底近い」ということで、服部さんは黄色のスプーンでボトム付近をスローリトリーブしてバイトに持ち込み、２０匹以上の釣果を上げた。

　さらに同１０時過ぎ、服部さんのリールのドラグがギーギ－と鳴り響きロッドが大きく弧を描く。走り回る大型マスとのファイトが約１０分ほど続いただろうか、何度かのトライで無事、ネットにランディングさせたのは５０センチを超える特大のニジマスだった。

　私も各所を見て回りながら合間にルアーをキャスト。根掛かり覚悟でボトムをスローリトリーブで引き、２５～３０センチを５匹ゲット。同１１時に釣り場を後にしたが、エサ釣りとは一味違ったルアーフィッシングの面白さを体感できた。【日刊ＦＰＣ・兵頭良弘】

　【今後の見通し】水温、水量の変化に影響されやすいニジマス釣りだが、大きな変化がなければ２５～６０センチが２０匹前後期待できる。特に大型のマスにはミノーが有効。ブラウントラウト、引きの強いロックトラウト、ヤマメも放流される。また、エサ釣り場も好調で生イクラ、ブドウ虫をエサに２５～４０センチを１人３０匹前後はキープ出来そうだ。

　【問い合わせ】北田原マス釣り場

　【電話】０７２・７６６・２２０８。営業時間は午前７時～午後５時。入漁料は大人３５００円、女性・子供（小学生以下）２０００円。午後からの半日釣りは大人２０００円、女性・子供１５００円。無休。

　【交通】阪神高速池田線の木部ＩＣ第２出口から国道１７３号へ。県道６８号を経由して紫合北ノ町交差点を右折、同１２号を北上し北田原へ。電車は能勢電鉄の日生中央駅下車、タクシーで約１０分。または日生中央駅から「後川」「柏原」行き阪急バスで大井バス停下車。