生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎代表は12日、国会内で会見し、年明け早々にも見込まれる衆院解散・総選挙を見据え、「山本太郎となかまたち」という名称の政治団体を、政党とは別に立ち上げた上で、比例東京ブロックを軸に候補者の擁立を目指す考えを明らかにした。

 山本太郎代表の申し出を受けて、了承したという。小沢氏は、「政党とは別に、山本太郎の『ファン票』を何とか獲得したいということだった」と述べた。

 生活の党は、来月から「自由党」に党名を変更することを、この日発表。山本氏はそのまま自由党に在籍するが、衆院選になれば、比例ブロックでの候補者擁立や選挙活動を行う方針。 一方、自由党としても、比例ブロックへの候補者は擁立する方針で、小沢氏は「自由党と、『山本太郎となかまたち』と、比例では2つ(の自由党系勢力)が存在する可能性が大きい」と述べた。双方の勢力を通じて、党勢拡大を目指す狙いがあるとみられるが、有権者が混乱する可能性もある。