安倍晋三首相(62)と小池百合子都知事(64)は16日、衆院東京10区(23日投開票)で自民党が公認した若狭勝氏(59)の応援のため、JR池袋駅前で初のそろい踏み遊説を行った。

 小池氏と今も緊張関係が続く党東京都連とは対照的に、小池氏の都知事選圧勝を受けて、すぐさま関係修復に動いた首相は、緑色のネクタイ姿で、小池氏の「百合子グリーン運動」と、コラボレーション。「小池都政と国の協力の象徴が、若狭候補だ。だから絶対に負けるわけにいかない」と必勝を訴えた。また、「小池さんは、圧倒的な支持を得て(都知事選で)当選した。自民党は小池さんと戦ったが、都民の意思が示された以上、東京と国が協力していくことは当然だ」と、小池氏との連携姿勢を強調した。

 小池氏も「総理のネクタイも緑色です~」とアピール。「安倍総理にも、おこしいただいた。しっかり連携するところは、連携していく。その精神で進んでいきたい」と述べた上で、「若狭さんの応援なくして、都知事選の勝利はなかった。私が信頼する若狭さんを再び国会に戻すことが、国、東京にとっても必要なことだ」と訴えた。

 若狭氏の名前を引き合いに「いい名前ですね。高齢になってもずっと、『わかさ』でいられるんですから」と述べるひと幕もあった。

 若狭氏は、「自民党の中でも外でも、ぶれずに正論を言っていく。この後も続けていきたい」と、アピールした。

 若狭氏とともに小池氏を支援し、党東京都連から離党勧告処分を出されている区議7人も、他の議員とともに正式に紹介された。