「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(47)が26日朝、衆院東京15区補選(4月28日投開票)に出馬している友人の乙武洋匡氏(48)の応援に入り、通勤、通学途中の有権者にあいさつした。
前日25日に住まいがあるフランスから日本に到着したというひろゆき氏は、選挙スタッフ用の緑色のビブスを着て、東京都江東区の東京メトロの駅前で乙武氏とともに「朝立ち」。乙武氏が次の活動のために移動した後、報道陣の取材に応じ、今回の選挙戦や海外から見る日本の政治に対する思いについて、私見を口にした。
衆院東京15区補選は、昨年の江東区長選をめぐる公選法違反事件で、柿沢未途氏(自民党を離党)が衆院議員を辞職したのに伴うものだが、柿沢氏を含めて、同区選出だった自民党の衆院議員2人が「政治とカネ」問題で連続で逮捕される事態が起きている。
ひろゆき氏は、東京15区補選の構図について「前に受かった人が2回とも罪に問われるという、なかなかレアなケース。だれが勝ってもおかしくないし、江東区民としても本当に失望しているんだろうなと思う」とした上で「むしろ、政治家ではない人を選んだ方が面白いのではないかと思う」と述べた。
海外から見た日本の政治への印象について問われると「職業政治家の人が政治をやってしまっている。裏金の問題もたぶん、『これはよくないよね』と思っていた人はいたと思うんですが、職業政治家の人は、偉い人には逆らえない。偉い人に逆らえるタイプの政治家、若手を増やすしかないのではないかなと思う」と述べ「組織票や組織力で受かるタイプの人を増やしてしまうと、組織に逆らえなくなる。個人の力で勝てる人を(国会議員に)増やすしかないんじゃないかなと思う」とも口にした。
乙武氏について「れいわの山本太郎さんとかも与党ではないので(政府の)政策とかには一切かかわらないと思うが存在感はある。能登(半島地震)の支援は必要だよねと、言ってみたり。ああいう感じの、『世の中にこういうのは必要だよね』と、国会議員の立場で日本中に流すことはできるタイプの人かなと思う」と評した。
同補選には、NHKから国民を守る党の福永活也氏、参政党の吉川里奈氏、無所属の秋元司氏、日本維新の会の金沢結衣氏、つばさの党の根本良輔氏、立憲民主党の酒井菜摘氏、日本保守党の飯山陽氏、無所属の須藤元気氏も立候補している。