大隅さんも残念!? ノーベル医学生理学賞に決まった大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)が26日、来月10日の授賞式を前に報道各社の取材に応え、文学賞に決まったボブ・ディランについて「個人的には彼が来て、歌ってくれると楽しいなと思っていた。期待していたんですが…」と話した。

 ディラン受賞をめぐっては10月13日の決定から、同28日に賞の選考主体スウェーデン・アカデミーが声明を出すまで、連絡が取れない状態が2週間続いた。さらに今月に入り、ディランが授賞式を欠席することが発表されている。大隅氏は一連の対応について「(ディランに文学賞というのは)面白い試みだなと思っています」と評価した上で「ちょっと、中途半端な対応だったのかなとは個人的に思います」とも話した。

 この日は大隅研究室出身で、研究の発展に大きな役割を果たした大阪大の吉森保特別教授らとの座談会を行い、自身のノーベル賞受賞について「(研究仲間に)本当に恵まれた」「この分野に大きなことだった」とあらためて感謝した。